蛇にピアス
2016年3月16日
3/31までの期間限定ではありますが無料会員でも観れます。
作品の名前くらいは知っていて、興味もあったのですが、どこか怖いような気がして観れていませんでした。
R15でスプタンとか怖すぎかよ〜って思ったんですが、普段見てるホラーとかスプラッタものの方がもっとえぐい気もします(笑)
自分の好きな界隈の影響もあったかと思うんですが、中学生くらいの時ってピアスとかに憧れるじゃないですか。
私も、ボディピかっこいい!したい!とか思ってまあ軟骨開けたりしていたんですが、人体改造の中でもスプタンの魅力だけは分からない人間でした。
しかし、まあ、高良健吾がしていたらかっこいいわ、惚れるわ、と思いました。
ストーリーとしてはフラフラしている若者ってこんなんなん?という純粋な疑問が湧いたくらい。
初めのアマとルイの馴れ初め部分がほぼない上に、舌ピアス開けるまで早いなという印象です。舌ピとか痛そうすぎて無理〜
シバさんって全然つかめない人だなと思ってたけど、最後まで見てやっとなんとなくわかった気がします。
刺青を彫っているシーンがヤってるシーンよりはるかにエロいのは蜷川幸雄監督のセンスなのかなあと。
話は逸れますが蜷川美花さんがすごく好きなので、蜷川幸雄監督の作品だと知って飛びついてしまいましたね・・・
しかしアマがルイに甘えているシーンの可愛さったらないですね。
高良健吾はどうも今やってるいつ恋のイメージが大きすぎるので、甘えているシーンってあまり想像がつかなかったんですけど、アマとルイのまだ大人になりきれていない部分みたいなところがあのシーンで表現されているなあと思いました。
まあそれと同じように藤原竜也ボコボコにしてるシーンも子供っぽかったですけどね。しかしあそこは女がうるせー。キャーキャー騒ぐだけで何もしてないの見てて腹たつので消えて欲しかった・・・
刺青彫り終えたら無気力になって、アマへの愛情が薄れてシバさんへの気持ちが大きくなっていく、ような描写もありましたが、スプタンに向けて日に日にゲージ数大きくしていくルイの心情とは、と思いました。
まあ最後になるんですが、アマが失踪した時のルイの荒れっぷりは見てて清々しいくらいでしたね。
私はシバさんがルイを手に入れたくなってアマを殺したのかなあという解釈をしたわけなんですけれど、やはりそれ以前にシバさんとルイで関係があったことや、男二人の絆のようなものもあったので、憎しみによるだけの殺害ではなかったんじゃないかなと思います。快楽殺人にも近いでしょうし。ある種の性癖と心情が重なった結果なんでしょうね。
しかしルイもルイで結論気づいてますからね。それでもシバさんと生きて行く覚悟を決めていることがこの作品の核なんだろうと思います。
ただ一つだけ、愛の証といった藤原竜也の歯を飲む必要ある?
いや愛の証かもしれんけどそれ死んだまた違う男だからな????
っておもいました。笑
登場人物が最小限で、淡々とストーリーが続いていくのですごく見やすかったです。
逆に言うと中盤あたりにもう少しインパクトある何かがあればもっと面白いんかなとも思いました。
思ってたより人体改造に関する描写もどぎつくもなく、面白かったです。
人体改造やSMにめっちゃ抵抗ある、ってわけじゃなければ見て面白いと思える作品だと思いました。
シバ役の井浦新さん、すごくかっこいいです。高良健吾にも負けてません。最高。
終わり。