日々の行い

食べたもの見たもの行ったところ感じたこと。

リリィシュシュのすべて

 

中学生の頃の、やりきれない、どうしようもない、辛かった感情を思い出しました。

 

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「リリィシュシュのすべて」

岩井俊二監督の作品です。

 

私の周りでは賛否両論、何が言いたいのかわからないなどという意見も聞いていました。

鬱映画、見てて辛い、でもまた見たくなる作品、というレビューに惹かれて見てみました。

本当は映画館に観に行くつもりだったんですけど、たまたまCSでやってたのでそっちで見てしまいました。

 

 

私の感想は、何これ、理由はわからないけど涙が止まらない、って感じです。

 

インターネットの掲示板全盛期を知っている最後の世代なのかなと自分では思っています。

あの頃のインターネットって、音楽に救いを求めて、それを共有できる仲間と繋がれる唯一の場所、みたいなイメージがあるんですね。

正直な話私はそうでした。掲示板での言葉遣いというか、独特な世界があると思うんですけど、あれは経験した人なら懐かしいな〜と思えるエッセンスが存分に入っていると思います。

 

内容としては、若干のジェネレーションギャップはあるものの、こういうのって思春期特有だよな〜と思わされるものでした。

いじめとか、家庭環境の変化とかはなかったものの、自分的にはそこそこしんどい思春期を過ごしていたので、あの頃って突然死にたくなったりとか、無意味なことをしてみたりとか、そういうのだったなと思い出しました。

 

どうしても10代のうちに見たかったので見れてよかったです。

今活躍されている役者さんの若い頃ってこんな感じだったんだーっていうところも含めて面白かったです。

後味はあまり良くない感じだし、ストーリーも鬱要素が多いですが、公開から時間が経ってもこれだけ色々な意見が出るだけいい映画なのかなと思いました。